アウディSQ5試乗記 ポイントは「落としどころ」 心地よさでニッチ脱する
公開 : 2017.06.05 11:10
アウディSQ5の試乗記です。あまり激しすぎず、かといって、おとなしすぎない。これが心地よさに繋がるのです。操舵感や乗り心地を検証します。
■どんなクルマ?
変わったことを、ことさら主張しない
こちらのSQ5は、インゴルシュタットが最近刷新したQ5の最強バージョン。軽量化され、少しだけ後部座席のスペースが拡大し、パワートレインの増強を受けた。最新の電子機器によるドライバー補助機能も満載だ。
英国では設定がなかったが、先代のV6ガソリンエンジンに比べて、新型エンジンは大幅に見直されている。
先代ではスーパーチャージャーで加給されていたが、新型は、ターボラグを低減するツインスクロールターボで加給されるほか、圧縮比を上昇させて燃費を向上させる、Bサイクルのバルブタイミングも実装する。
にもかかわらず、出力は変わらず。しかし、35kgの軽量化を図りつつ、3kg-mのトルクの向上を実現。同時に0.3km/ℓの燃費向上と10g/kmのエミッションを削減し189g/kmを実現する。
3.0ℓターボのV6ガソリンエンジンが発する354psの出力と51.0kg-mのトルクは、クワトロシステムを介して余すことなく消費され、8速オートマティックトランスミッションを駆使して、このクルマの0-100km/h加速を5.4秒で走らせ、リミッターの介入する250km/hまで駆け抜ける。
さらに、走りを満喫したい向きには、エアサスペンション、可変レシオのダイナミックステアリング、そしてスポーツデフのオプション設定がある。
余談ではあるが、V6ディーゼルのSQ5も英国では導入される予定。