アウディSQ5試乗記 ポイントは「落としどころ」 心地よさでニッチ脱する

公開 : 2017.06.05 11:10

操舵感は、やや不満

しかしオプションで設定される「ダイナミックステアリング」を装着した場合は、ぼんやりとはしていられない。操舵感が軽いうえに、シャープ過ぎる応答性が、運転を神経質なものにするからだ。

ロールを抑制し十分なグリップを提供するいっぽうで、ダイナミックモードを選んでもこの点は改善しなかった。操舵感が、SQ5のスポーツドライビングの主張に影を落としている。

テスト車にはオプションのエアサスペンションが装着されていたが、全域に渡ってとても良好なコンディションだった試乗コースで、その是非を問うことはむずかしかった。

後部座席の搭乗者は、少し広くなったレッグルームと大きく改善したヘッドルームの恩恵にあずかることができる。加えて、インテリアのフィニッシュは、いつもながらのアウディ品質が貫かれている。

非接触のスマートフォン充電パッドも便利。

ただし8.3インチのインフォテインメントは、特筆すべき装備だが、その恩恵に疑いを抱いてしまう。手書き入力を可能とするMMIインターフェイスは、先代の方が使い勝手がよかった。正直に言って。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事