フィアットのMPV「500L」忘れてない? マイチェンで40%変更 ただ動的性能は…

公開 : 2017.06.06 11:40  更新 : 2017.06.06 11:49

あくまでルックスこそ500Lの存在価値

その点、この改良版500Lは、既存モデルより内装の質感を大幅に高めた。スイッチ類はややプラスティッキーではあるものの、見た目は上々。ラウンジ仕様には「Uコネクト」インフォテイメントシステムの最新版と、7.0インチのタッチパネルが装備される。

前席のスペースはかなり広い。ドライビング・ポジションは直立気味で、誰もがしっくり来るスタイルとは言えないが、全方位とも視認性は良好だ。

後席もまた、レッグルームには余裕があり、しかも前後スライドが容易にできる。ただし、ラウンジ仕様に標準装備されるパノラミックサンルーフは、後席のヘッドルームをかなり侵食し、背が高いと背中を伸ばして座るのに苦労しそうだ。

ライバル車の多くがそうであるように、500LはミニバンとSUVの中間的なスタンスのクルマだ。ピープルムーバーに徹するほど大きくはなく、SUVの領域に踏み込めるほどオフロードに強くもない。

オペルヴォグゾールがクロスランドXという、似たような新型車を発売したが、ラゲッジルームの広さではそちらが上回っている。しかし走りと、なんといってもキャラクター性では、フィアットが圧勝している。

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