フィアットのMPV「500L」忘れてない? マイチェンで40%変更 ただ動的性能は…

公開 : 2017.06.06 11:40  更新 : 2017.06.06 11:49

■「買い」か?

走りに興味がなければ「買い」

スタイリングをアップデートしたとはいえ、500Lはハンサムな部類ではない。とはいえ、フィアット500のサイズアップ版というテイストを強めたルックスは、ファッションを意識するファミリー層を引きつけるに違いない。

実用性では、よりサイズの大きいMPVに一歩譲る。たとえば400ℓの荷室容量は、ルノー・セニックの572ℓ辺りと比べると物足りない。

しかし、セニックは価格帯も500Lより上だ。となると、ライバルは先に述べたクロスランドXや、あとはシトロエンC3ピカソあたりだろう。とくにピカソならば、実用性は申し分なく、価格も多少安い。

今回のマイナーチェンジで惜しまれる点は、とにかく走りの面で改善が図られなかったことに尽きる。

それを除けば、レトロスタイルのチャーミングさは健在で、インテリアは大きな前進を実現している。これで価格設定が魅力的であれば、下降した人気を盛り返すだけの効果が期待できそうだ。


フィアット500L 1.6マルチジェット 120 ラウンジ

価格 £21,000(299万円)
最高速度 188km/h
0-100km/h加速 10.7秒
燃費 23.8km/ℓ
CO2排出量 112g/km
乾燥重量 1380kg
エンジン 直列4気筒1598ccターボディーゼル
最高出力 120ps/3750rpm
最大トルク 32.6kg-m/1750rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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