最強のスコダ・オクタビア「vRS 245」 アウディやVWと違う「魅せない」という魅せ方
公開 : 2017.06.08 12:10
■どんな感じ?
とっても優等生
おおよそのテイストは、これまでのvRSシリーズとほぼ変わらない。心地よくしなやかな乗り心地、造りのいいインテリア、広いキャビンなど、長所はそのまま残っている。
出力向上はわずかで、6.6秒の0-100km/h加速のタイムはベースモデルより0.1秒短縮したのみだが、パワフルで回転のいいフィールは健在。
ただし、低回転域からの速度上昇はややスロー。今やこの価格帯には、300ps級の4WDマシンも少なくない。それらに比べれば、やや印象が薄いのはやむを得ないところだ。
通常のvRSと大きく異なるのは、電子制御デフの採用で、これが運動性にも顕著に影響している。外輪側へのパワー伝達が、大幅に改善されているのだ。
依然としてアンダーステア傾向にあるが、スタンダードモデルほどではなくなっている。鼻先の動きは敏捷で、ステアリングは精確で軽くクイックだが、フィールが豊かとは言えず、それが運転の楽しみをスポイルしているのが残念なところだ。
選べる4つのモード
センターコンソールのスイッチで選べる走行モードはエコ/コンフォート/ノーマル/スポーツの4通りで、ステアリングやスロットル・レスポンス、変速を変化させる。
スポーツ・モードでは実に活発で、245仕様に装着されるアップグレードされたエグゾーストは素晴らしいサウンドを聞かせてくれるが、これには人工音による演出も加えられている。
4つのプリセットとは別に用意されたインディビジュアルモードを選べば、各部を個別に選んでセッティングすることも可能。