ウラカン・ペルフォルマンテが日本公開 ランボルギーニ最強の5.2ℓV10搭載
公開 : 2017.06.08 20:50 更新 : 2017.06.08 21:13
エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(ALA)とは?
LPIなるキーワードも気になる
ランボルギーニがウラカン・ペルフォルマンテ専用に開発したアクティブエアロダイナミクスシステム(特許取得)は、高ダウンフォースや低抗力での走行の際、能動的に空力負荷を変化させる。
フロント用ALAシステムの電動モーターを擁するのは、上部表面にアクティブフラップが付き、カーボンフォージドフレームを使用したフロントスポイラー。
リアボンネットは、エアダクトの周りからリアウイング、そしてウイングパイロンを囲むように設計された。
また、「ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ(LPI)」が、車両に搭載された すべての電子装置をリアルタイムで管理。
ALAシステムと連動しており、0.5秒足らずでALAシステムのフラップを起動し、あらゆる走行条件において最高の空力設定を整える。
ALA、オン/オフでどう変わる?
ALAをオフにすると、フロントスポイラー内のアクティブフラップが閉じ、高速でのコーナリングおよびフルブレーキング時に必要な高ダウンフォースを発生させる。
ALAをオンにすると、フロントの電動モーターによってフロントのフラップが開いてフロントスポイラーの空圧を削減するとともに、インナーチャンネルを通じて特殊形状の車体底部へと空気の流れを導く。
この結果、劇的に抗力が減少し、加速およびトップスピードの最大化に最適な条件が整う。
リアボンネットの下には、エアダクト4本を設置。フード下の換気および排気冷却を行うために中央ダクト2本は常に開いた状態で、外部ダクト2本はリアウイングのインナーチャンネルに連結する。
リアウイングチャンネル内の空流は、電子作動式フラップふたつで制御。電子作動式システム全体の重量は、従来の油圧式システムに比べて80%も軽量になっている。
ALAをオフにするとリアフラップが閉じ、リアウイングが従来の固定式ウイングと同様の働きをする。また、最大垂直ダウンフォース(ウラカン・クーペ比750%増)を発生することにより、高速コーナリング時およびフルブレーキ時の安定性を高める。
一方、高スロットル時にはLPIがALAをオンにし、開いたフラップからリアウイングのインナーチャンネル内へと空気が流れ込み、ウイング下を通るように導く。
この結果、抗力を削減するとともに、加速力およびトップスピード到達力が向上した。
さらに、リアウイングのインナーチャンネルは左右に分かれ、高速でのコーナリングに最適なエアロベクタリングをおこなう。
LPIは、曲がる方向に応じてALAの設定をスポイラーの左右いずれかに切り替え、インナーホイールのダウンフォースおよびトラクションを増加させることによってローリング時の荷重伝達に対抗する。