プジョー308、マイナーチェンジでゴルフ/フォーカスと戦える? 1.5ℓディーゼルに試乗
公開 : 2017.06.09 11:10
■どんな感じ?
ハードよりもソフトで魅了
1.5ℓのディーゼルエンジンは、従来の1.6ℓエンジンよりも洗練されていて、巡航時や発信時もより静かである。
小排気量のディーゼルエンジンにありがちな、低回転域のピーキーな特性と応答性の若干の鈍りはあるが、先代のエンジンに比べると活発ではある。
しかし、4000rpm以上では、ディーゼルエンジン特有の音が残っている。
中回転域のトルクは、実用域で力強く感じるが、稀にパワートレインを引きずるような感覚があったり、なめらかとはいえない6速マニュアルトランスミッションのお陰で、運転に集中できなかったりすることもある。
しかし、これは長年PSAグループのクルマに触れていれば驚くべきことでもない。
「i-Cockpit」にも触れておこう
プジョーは、自身が完璧と考えているところに関しては手を付けていない。「i-Cockpit」と呼ばれるメーターやコントロール系のレイアウト、そしてサスペンションとステアリングも不変である。
平均的な身長か、それ以上のドライバーであれば、小さなステアリングを越えてメーター類を確認することができるが、そうでない場合は少々不便であろう。
また、身長の高いドライバーは、フロントシートのクッションが足りないことに不満が出るかもしれない。
18インチのホイールを装着したGT Lineのテスト車は、悪路に直面した時の衝撃吸収性に優れ、最近テストした他の308の派生車種と比べ、乗り心地がよい。