「鼻で笑われた」プレリュードの4WSに再び脚光、なぜ? 訴求における問題点とは?
公開 : 2017.06.11 17:10 更新 : 2021.01.30 21:27
伝えづらい4WSの商品力
プレリュードの機械式4WSは、速度などは検知せず、単純に舵角に反応して後輪の位相を決定していたのだ。また、過去のものほど迅速に、大きな舵角がつくものでもない。
しかしながら、プレリュードの頃とは状況が全く変わった。
各メーカーが、4WSを子供だましだと一蹴することはなくなり、むしろこのアイデアを重視するようになってきている。
彼らは、周囲に見せびらかすことのできないアイテムに出費しようとはしない顧客に、それを売り込まなければならないだろう。
われわれのように、ステアリングフィールなどという感覚的なものをなによりありがたがる自動車メディアに対しても、その有効性をアピールしなくてはいけないかもしれない。
とはいうものの、飛ばし屋は適切な手応えとともに、クイックで一貫したステアリングレスポンスと、非の打ちどころのないアキュラシーを求めるものだが、その両者を4WSは高めてくれる。
そして、冒頭で引用したL.J.K.の言葉通り、クルマを自分で動かしているかぎりは、ずっと、それらが重要になってくるのだ。