ALA、フォージド/ナノ・コンポジット… ウラカン・ペルフォルマンテ、知っておくべき3つのキーワード
公開 : 2017.06.11 18:10
ALA、実際にどう動く? パーツごとに解説
ALA:フロントウイング
フロントのウイングに付くフラップは左右のインテーク内に設けられている。フラップを開けると流気はスムースにウイングを通り、インナー・チャンネルを経て床下に導くことにより効力を減少させて加速と最高速度を最大化するという。
フロントウイングのフラップは、左右のインテーク内に設けられている。閉じるとダウンフォースを発生する。
一方フラップを閉じると流気が遮断され、高いダウンフォースを生み出す。これにより高速コーナリング時やフルブレーキング時の安定性を実現した。なおフラップは電動モーターで開閉され、指令から0.5秒以内に作動する。
ALA:リアウイング
リアにおけるALAの流れは比較的わかりやすい構造といえる。エンジン・コンパートメント後端に左右それぞれ2つに分かれたエアダクトが設けられている。
それぞれのエアダクトの中央寄りはサイレンサーを始めとするエンジン・コンパートメントのクーリング用だが、外側のエアダクトがキーとなる部分なのである。
エンジンフード後端から取り入れた流気は、エアダクト内のフラップが開くとリアウイングの支柱と翼のインナー・チャンネルに流れる。
取り入れた流気は、エアダクト内のフラップで制御し、開くとリアウイングのインナー・チャンネルに流れる。
ウイング内に導かれた流気は翼の下面に設けられたスリットから排出されることにより、抗力を低下させ加速と最高速度を最大化するという。
ALAがオフの状態では外側のエアダクト内のフラップが閉じられ、流気はすべてエンジン・コンパートメント内に排出される。
これによりリアウイングは従来の固定式と同じ働きとなり、速度に比例してダウンフォースを発生させるのである。ちなみにノーマルのウラカンに対し750%ものダウンフォースを発揮するという。
より高いコーナリング性能を実現したエアロ・ベクタリング
ALAシステムは走行状態に合わせてきめ細かなコントロールを行ってくれる。コーナリング時に作動させてのダウンフォースの増大に加えグリップ性能を高めることにより、舵角を減少させるメリットもある。
リアウイングは左右独立した構造で、個別に制御することでき、コーナリング時に作動する。