ALA、フォージド/ナノ・コンポジット… ウラカン・ペルフォルマンテ、知っておくべき3つのキーワード
公開 : 2017.06.11 18:10
フォージドの先にある「ナノ・コンポジット」とは?
ランボルギーニはカウンタックQVでカーボン・コンポジットを実用化して以来、常に最先端素材の実用化に取り組んで来た。
カーボンファイバーについてボーイングやキャロウェイとパートナーシップを結び、積極的に取り組んでいる。現在ランボルギーニ社は、燃費や走行性能を向上させるキーとして「軽量化」に取り組んでいる。
2016年にアメリカのシアトルにカーボンファイバーや先端素材を開発する「アドバンス・コンポジット・ストラクチャー・ラボラトリー(ACSL)を開設し、その開発をより加速させている。
ランボルギーニは先端素材の開発拠点としてシアトルに「アドバンス・コンポジット・ストラクチャー・ラボラトリー(ACSL)」を開設している。
近年は「脱オートクレーブ・テクノロジー」をテーマに、最先端のテクノロジーを積極的に取り入れている。オートクレーブ工法では製作に多大な時間が掛かるため、より生産性を高めたフォージド・コンポジットを既に実用化している。
次なるテーマとして取り組んでいるのがナノ・コンポジットだ。これは、素材を原子や分子のスケールまで粒子化したものを、別の素材に練りこむ複合材料の総称である。現在ランボルギーニはナノ・コンポジットを、2016年から協力関係にある三菱レーヨンと共同で複合素材の製法や工程を開発しているという。
ナノ・コンポジット最大のメリットは軽量なことで、将来的にはウイングではなく、ナノ・コンポジットのパネルを組み込んだボディパネルで空力をコントロールすることも考えているそうだ。
なお、ウラカン・ペルフォルマンテのエンジン、サスペンションを始めとするメカニカルな部分のチューニングは、既にニュースで語られているのでここでは割愛させていただく。
意欲的に最先端の技術を取り入れてゆくランボルギーニの動向は、スーパーカーファンのみならずメカニズムに興味を持つ者にとっても見逃せない存在だ。