ホンダ・シビック・タイプRプロトタイプ、国内試乗 フォーカスRS/ゴルフRとの優劣は?
公開 : 2017.06.12 12:10
英国編集部のジムが、なんと日本でホンダ・シビック・タイプRプロトタイプを試乗しました。皮肉たっぷりの試乗記です。あらかじめご注意を。
たった2周しかチャンスがなかった
ファンシーなディナーパーティーの最初にでてくる、おいしそうなアミューズブーシュ。それくらいに小規模な試乗会だった。
シャシーナンバー0000(どれだけの0000が存在するかはわからない)のプロトタイプが用意され、180秒で1周するコースをたった2ラップしかできなかった。楽しくもあり、不満が残るものだった。
ホンダが画策する今後の商品展開を深く知るために日本を訪れた時の、予期せぬオファーであったが、それは、カーブの多いむずかしいサーキットでおこなわれた。
4速を使うことはなく、それなりのスピードで旋回するコーナーでも3速で十分であった。ホンダといえば、いつも奇想天外なことをやってのけるのだが、またしてもやらかしたのだ。
だからあらかじめ言っておくが、このレビューでは結論は出せない。多くの開発費と時間を費やして誕生したクルマを、垣間見える片鱗だけで判断するのはわれわれの流儀ではない。
星もなければ、どんでん返しの結論もない。
しかし、ヒントを掴むことはできたと思う。それこそが重要な点であるのだろう。そそられる好奇心を駆り立てられたことに全く不満はない。