THE SAMURAI CHALLENGE 日本初! 外国の方による22日間 日本縦断ラリー

2017.4.12〜5.4

日本人じゃ、思いつかない 3週間の日本旅行

8日目に京都を出発して、奈良に泊まり、次の日は高野山の宿坊に分宿。夕食は精進料理で、慣れない畳の部屋に布団であった。これに戸惑う参加者もあり、初めての体験に喜ぶ参加者もあり。10日目は津風呂湖や長谷寺を経由して、伊賀、信楽、甲賀を通過し、彦根城で遊び、長浜にゴール。11日目は岐阜の妻籠の街道をゆっくりと走り、木曽のホテルに泊まった。ルート上の美しい風景や、各地の地元の人の温かい歓待に、参加者たちは日本という国に深く感銘したことだろう。

12日目も山を越えて、静岡の日本平へ。そして13日目は東京のパレス・ホテルへ到着。東京都内はまったく走らず、ホテルに2泊滞在してクルマの整備と観光、休養にあてた。15日目に東京をスタートして、涌井ミュージアムを表敬訪問。ベントレーの参加者たちがいたく感激していた。私はここで離脱した。フランスのイベントに向かう予定があったので。しかし、ここまで2/3の行程で、ほぼ問題は対処してきたので、相棒の石田雅芳君と畏友のラリードライバーの根本 純さんとに後を任せた。実際、その後は特に問題も起きることなく順調だったそうだ。だから今回の私の写真は涌井ミュージアムまでだ。

さて、参加車は、それから日光中禅寺湖金谷ホテルにゴール。16日目は大内宿を経て新潟へ。17日目はフェリーで佐渡島に渡り、2日間に渡って佐渡島を堪能した。19日目に新潟に戻り、そこから北上。20日目は秋田県の十和田湖、21日目は津軽海峡をフェリーで渡り、北海道・函館へ。そして22日目の5月3日にウィンザー洞爺湖にゴールした。

日本初、外国人主催ラリー完結

こうして4月13日にスタートして、ほぼ3週間で日本を縦断したサムライ・チャレンジが無事に事故もなく終了した。参加者たちも日本を堪能していた。もともとのコンセプトは日本の桜前線を追いかける、というものだったが、それは道程の混雑も予想されたので、一週間は後ろにずらしたほうがベターではないか、ということで今回の日程になったもの。実際には桜前線も今年は1週間ほども遅れて、ちょうどサムライ・チャレンジの行程に重なることになったのだ。おかげで日本中のあちらこちらで桜と親しむことができた。また、天候にも恵まれてほとんど雨に降られず、良いコンデションでのツーリングが楽しめた。

かくして、日本における最初の外国人主催による、海外からの来訪者が参加する日本縦断ヒストリックカー・ラリーは成功裏に終わった。
 

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