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参加者はクルマの年代に合わせて大人のコスプレを楽しむ。
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ヌヴォラーリのそっくりさんも登場して皆の喝采を浴びていた。
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見学者だって1920年代の雰囲気を醸し出して気分を盛り上げる。
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ドラージュは1905年に創業して3年後にはACFGPで優勝し、輝かしい歴史が始まった。1925年にモンレリーで初めて開催されたACFGP(フランスGP)で優勝したのも2ℓ 12気筒のドラージュ2LCVだった。
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1927年にモンレリーで開催されたACFGPではドラージュが表彰台を独占した。サルムソンから引き抜かれたアルベール・ロリーが設計を担当し、新規定に合致した1.5ℓ直列8気筒、過給器付きエンジンを開発した。
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今回はドラージュがここモンレリーで優勝してから90周年を祝った。それに合わせて『ドラージュ、世界チャンピオン』という本が刊行されたが、著者は昔からの友人であるクリストフ・プンちゃんだった。
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いつもは主役のブガッティも今回は控えめな脇役だったようだ。
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かつて生産された台数の2倍以上に増殖したというGPブガッティ。
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8気筒の高性能でスポーティーなツァラーとして人気の高いT43。
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スタイリッシュで人気の高いアミルカーCGS。エンジンがやや非力なのが残念なところ。
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CGSに比べるとややごつい雰囲気だが、エンジンは強力なアミルカーC6が多数参加した。
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BNCは1923年から1931年までと短命に終わった。搭載したエンジンは何種類かある。
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アミルカーCVは 1923年型。
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オースチン7も参加した。
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ブガッティT13は8台が登場。
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ビニャンはエンジン・メーカーとして1918年に創業し、大排気量の車でル・マンなど名だたるレースで活躍した。
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スパやモンテカルロでも優勝したビニャンだったが、これはサルムソンのエンジンを搭載したサイクルカー。
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これこそボートテールだ! 1920年代はモーターボートが流行の最先端で、車のデザインにも影響を及ぼした。
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FWDに先鞭をつけたジョルジョ・イラのオーナーズ・クラブ。
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テオ・マルタンの1934年製ピンタード・シムカ・モノプラス。
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飛行機メーカーから転身したヴォアザンの最初期モデルC1。
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1909年に最初の1台が作られたベデリアがサイクルカーの元祖と言われる。
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ベデリアは1914年までに数千台を生産。整備してあれば100km/hも可能。
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今回は2台が登場。前後のタンデムだが、ドライバーの座席は後ろである。
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モシェ・ベロカーは、大人のためのペダルカー。エンジン付きの仕様もあったようだが。
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親子で参加のこのクルマも、どうやらペダルカーのようだ。モシェのモデルだろうか?
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パドックでは子供に押させて、コースでは父親と母親が交代で運転を務めていた。
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雨の中、お爺さんがBNCのトノーカバーをゆっくりと外して、ひとりっきりで出陣の準備を始めた。
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ヘルメットを被って走り出したら、ハンドルを持つ腕は確かで、かなり速いのに感心させられた。
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サルムソン製GN。航空機エンジンで名高いサルムソンはGNのライセンス生産から自動車の生産に乗り出した。
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1921年ダルモン・スペシャル
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1934年モーガンSS
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1922年GNヴィテッセ
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ドラゴンフライの愛称で呼ばれるGN のスペシャル(改造車)も、侮れない速さを見せた。
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イギリスのヴォアチュレットの雄ERA R9Bは、面子にかけてバンクの上方を走る。
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1496ccの排気量ながら、バンク一番上の走行ラインを果敢に攻めるフレーザー・ナッシュ。
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アルヴィスのFWDエンジンを搭載するフレーザー・ナッシュ・ノリス・スペシャル。
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繊細で痩身が特徴のGNのなかで最も強烈な5ℓ V8のJAP航空機用エンジンを搭載するスペシャル。
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1921年のGNヴィテッセは450kg程度の車体に1.1ℓのVツイン35馬力のエンジンを搭載。
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サンダーバグの愛称で呼ばれるこのGNも4.3ℓの強力なエンジンを持つ。
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サルムソンALのエンジンは最初OHVだったが、優れたDOHCに発展。
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フレーザー・ナッシュ・ブローニュは4気筒の1500ccのエンジンを搭載。
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1921年のサルムソン製GN GPは昆虫を思わせる特異な形。
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ラジエターが無いが故の理想的空力ボディを備える。
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スペアタイヤの設置場所にも現れるセンス。
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フランスのアルシオンは自転車やオートバイがより有名。
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オートバイのBSAもごく短期間3ホイラーを生産していた。
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モーガンはファミリー向け3ホイラーも用意した。
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モーガンのフランスでのライセンス生産車がダルモン。
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キックスタートをして、バタバタと走り去っていった。
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ダルモン・モーガンのなんとも不思議な後ろ姿。
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ちょっと伊達な雰囲気ゆえに、フランス製と思われる。
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このダルモンは空冷エンジンゆえにラジエターグリルも無い。
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サンフォールは4気筒エンジンを幅広のボディに搭載した。
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ヴィンテージ・リバイバルのレギュレーション。
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ヴィンテージ・リバイバルのロゴ・バッチも作られていた。
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オフィシャルショップではTシャツも販売されていた。
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インフィールドの観客のための駐車場にも興味深いクルマが見られた。この見慣れぬルノーは、この日、現地で知り合った自動車史全般の教養もある若い愛好家も初めて見たそうだから、フランス本国でも珍しいのだろう。それもそのはずで、アフリカやアジアの植民地向けの多目的車として開発されたコロラーレ・ブレークの4X4仕様。
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かつてエンツォ・フェラーリは特別仕様の250GTEを愛用し、スクーデリアのサービスカーとしてプジョー404ブレークが使用されていた。その時代を彷彿とさせる光景だが、両車とも同時代のピニンファリーナのデザインであり、ライトリムなども共通の部品を使っているそうだから、確信犯的な事情通がわざわざ置いたのだろうか!?
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ルノーのロゴがドアに描かれた愛らしいクルマは、4CV開発以前のルノー初の小型大衆車ジャヴァキャトルで、1937年に発表された。このブレークは1952年に追加されたが、ブレークのみが4CVが生まれてからも生産が続けられ、キャトルの登場で引退するまでフランスの職人さんや農民のための実用車として必要な存在であり続けた。