スポーツカー・ワールドカップ 準々決勝 8カ国一本勝負
公開 : 2017.06.17 17:10 更新 : 2021.01.28 18:11
第3試合:イングランド vs イタリア
ロータス・エリーゼ・スプリント vs アルファロメオ4C
もしもロータスが4Cの開発に関与していたら、この2台はもっと似通ったものになっていただろう。しかし現実には、アルファは独自のカーボンモノコックを採用。
20年選手のアルミシャシーを持つエリーゼは、さすがに敵わないだろうと、普通ならば予想するところだ。
しかし、純粋なドライビングプレジャーに焦点を当てれば、そこにはえてして魔物が潜んでいるものだ。
そういう話になると、ロータスは常に最高の仕事をする。エリーゼは決して最速マシンではないが、走りは滑らかで、そのドライビングはパワーやパフォーマンスの数値で勝る4Cでは望み得ないほどのポテンシャルを秘めている。
4Cのハンドリングにはあまりにも欠点が目立ち、パワートレインは超軽量で高剛性のシャシーを十分に生かし切れてはいない。ロータスは、構成部品からは想像しがたいほどハイレベルな走りを見せる。
アルファは、これくらいはできるだろうという域を超えることはない。それが根本的な違いだ。
判定
データ上は接近していても、路上で対決すれば話は別。イングランドの楽勝だ。