「ミニ・リマスタード」ついに試乗 デイビッド・ブラウン渾身の作品、1,400万円の価値あるか

公開 : 2017.06.20 12:25  更新 : 2017.06.20 12:26

動的性能も検証

コーナーではダイナミックにロールし、あまりクルマを過信してコーナーを攻めると横転するのではないかと思えるほどだ。もちろん、実際にひっくり返るわけではないのだが。

それどころか、一旦その加減を掴めば、このクルマでカントリーロードを走り回るのはこの上なく楽しいドライブになる。

サスペンションストロークの小ささやホイールベースの短さゆえ、路面には忙しなく反応し、あちこちに跳ね回るが、たいていのオリジナルミニよりは落ち着いたものだ。

ターンインすると、自分を軸にリアエンドが弧を描くような感覚で曲がっていく。派手なオーバーステアは出ないが、コーナーで速度を落とさず、勢いを維持する助けとなってくれる。

それこそ、速く走る上で重要な要素だ。このミニ・リマスタード、美点は数多い。

たとえば、法定速度の範囲内でもかなり熱い走りが堪能できることが挙げられる。そしてもちろん、あらゆる部分が、オリジナルミニを走らせたことがあるならおなじみのテイストのままだというのも忘れてはいけないだろう。

街乗りを想定して造られたクルマではあるが、間違いなく振り回しても楽しいミニ・リマスタード。ABSやトラクションコントロール、エアバッグといった現代的な安全装備は用意されないが、バスや商用車で溢れる市街地の道をチンタラ走るだけではもったいない。

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