三菱エクリプス・クロス試乗記 アウトランダーとRVRの中間 価格、サイズはCH-R意識
公開 : 2017.06.21 19:10
エンジン、そしてCVTが……
500rpmからレッドゾーンの6000rpmまで鋭い吹け上がりをするかと問われれば答えはNO。0-100km加速のタイムは9.8秒だが、遅さがあまり気にならないのは全体の仕上がりの良さからくるものだろう。
しかしCVTに関しては仲良くなれないと感じた。決して最悪ではないものの、カーペットの上でくつろいでいるような制御がなされるはずのフィーリングは、フルスロットル状態ですら闘志を感じさせなかった。
「Super All Wheel Control」のステッカーがリアウインドウに貼られているが、このシステムは楽しさよりも堅実さがウリ。
完璧なトルク配分を確実なものとしているため、ステアリングは少し重たく、アンダーステア気味である。まるでランエボに乗っているような気分さえすることだろう。
グリップの水準は極めて高く驚かされるが、介入する電子制御が賢いとは言えない。そのうえステアリングを介して手元に伝わるフィードバックも電気アシストの影響で不足ぎみ。
いっぽうグリップ力に不安を感じることはない。またスペインの道のほとんどの場所で、乗り心地が安定感を欠くといったこともなかった。