アルファ・ロメオ・ジュリア、「ヴェローチェ」を試乗 クアドリフォリオとの距離は?
公開 : 2017.06.23 12:40
ハンドリング/乗り心地は優秀
ほかのモデルではオプションの設定の、標準で備わるアルミ製のパドルシフターは、ライバル車のアウディA4などが備える薄っぺらなプラスチックよりも、遥かに雰囲気がいい。
アルファ・ロメオは変速機の調整を非常に巧みにおこなったため、マニュアルモードの必要性を感じさせないほどである。これもよいところ。
曲がりくねった山道で、パドルを介して積極的に変速した時、ドライビングへの積極的な関与の喜びを感じることができるだろう。
ほかのジュリアと同様にステアリングは軽く、ダイレクトで、応答性が良い。そして、巧みなセッティングのスプリングとダンパーとのコンビネーションは、高次元のハンドリングを生み出している。
このハンドリングをもってすれば、3段階に調節ができるダンパーの、ダイナミックモードで実現するシャープな減衰特性は、無用の長物かもしれない。
幸運なことに、ダンパーをソフトモードに固定して、快活なスロットルレスポンスやギアシフトを意図的に楽しむことができるのだ。