ジープ・コンパス、9速AT×ディーゼル試乗記 SUVとして実力低し キャシュカイ/ティグアン優勢
公開 : 2017.06.29 17:40
■どんな感じ?
困ったことが、たくさんある
トレードマークである7つの穴を持つグリルや、台形のホイールアーチなど、ジープらしさは健在である。
しかし端正なルックス、色分けがなされたルーフなどをもってしても、目に留まるかと言われると微妙なところだ。
さて、内装に目を移そう。ダッシュボードは「Uコネクト」と呼ばれる、8.4インチのスクリーンで左右が隔てられていて(安いモデルだと5インチや7インチのスクリーンもある)、これがナビゲーション、エンターテインメントシステム、そのほか空調システムも司っている。
ただこれがクセモノで、すべての操作はタッチスクリーンでしかできないため使いにくい。音量調節のツマミや、エアコンのコントロールパネルくらいあってもいいのでは? と思った。
シートに関しては快適で、ホールド感も申し分ない。また広さも調節可能ときているので、運転席からの視認性も万人受けするだろう。
バックカメラや、コーナーセンサーも備わっているが、後者に関しては感度が良すぎるため、都市部での運転ではうるさくて疲れる。
いっぽう後方空間は広く、見晴らしもいい。ただしパノラミックサンルーフは大人のことを考慮したとは考え難く、乗り込む際に頭が当たらないように前かがみになる必要がある。