ボルボと中国ジーリーの「Lynk&Co」、英国人デザイナーはどんな夢描く? インタビュー
公開 : 2017.07.02 17:40 更新 : 2018.04.26 14:55
ポルシェからヒントも
クラムシェル・ボンネットは、ポルシェ風の開き方をする。
「それはポルシェの専売特許というわけではないですよ。ポルシェ独自のデザイン要素といえば、フロントウインドウ上端の角が丸くなっていることですね」
ボンネットには、2本のリブが走る。これはボディサイドにも刻まれるが、ヒントになったのは上海の高層ビル群に切り取られた空だという。
ボディサイドはくっきりとした折れ目を設けず、リアのホイールアーチへと膨らむ、力強く張り出したショルダーが与えられる。
「SUVらしいテーマをより強めたもので、ですからそれを用いたセダンは、筋肉質でスポーティなシェイプになっています」というホーブリー。
今年の上海ショーで公開されたセダンタイプの03コンセプトは、まさにその言葉通りのデザインだった。
少なくとも5つの新型車をデザインしたというLynk&Coだが、ホーブリーには今後やるべき仕事がまだまだたくさん残っている。
「そうなんですよ。まだしばらくはここに残るつもりです。わたしたちは適切なプロのデザインのやり方を持ち込み、ゼロからデザイン部門を立ち上げました。フォードでの仕事を最後に引退することもできたんですが、それよりも今の仕事をしている方がずっと楽しいですよ」