フェラーリの新型V12は、F12ベルリネッタ

公開 : 2012.02.29 23:59  更新 : 2017.06.01 00:54

フェラーリの新型V12ベルリネッタが2月29日、ヨーロッパ中央時間13:00に公開された。

ジュネーブ・モーターショーで正式に発表されるこのV12フェラーリは、F620GTというネーミングで巷間では噂されていたが、正式名称は「F12ベルリネッタ」と名付けられた。

搭載されるエンジンは、ノーマルアスピレーションの6262ccの65度V12気筒で、740PS/8500rpmのパワーと70.3kg-m/6000rpmのトルクを持つ。レヴ・リミットは8700rpm。70.3kg-mのトルクの80%は2500rpmから発揮される。圧縮比は13.5:1と極めて高い。組み合わせられるトランスミッションはデュアルクラッチのF1。伝統的なトランスアクスルが採用されている。

フェラーリ・スタイリング・センターとピニンファリーナの共同作業となったデザインのボディは、Cd値が0.299、ダウンフォースは200km/h時に123kgをマークする。スカリエッティで組み立てられるシャシーは、アルミニウムがメインとなるが12種類の合金が使用されている。ボディ・ディメンジョンは全長4618mm、全幅1942mm、全高1273mmで、ホイールベースは599に対して短くなっているという。ウエイト・バランスは、フロントが46%、リアが54%、ボディウエイトは599GTBフィオラノよりも70kg少ない1525kgとなっている。因みに重心も25mm低くなっている。

フェラーリといえども、燃料消費や環境問題を無視するわけにはいかず、燃費は30%向上し、Co2排出量も350g/kmに向上しているとのこと。

ブレーキはカーボン・セラミックス製、SCM-Eサスペンション・コントロール・システムを備え、現代のフェラーリに伝統的に装備されるコントロール・システム(E-Diff、ESPプレミアム、F1-トラック、ハイパフォーマンスABS)が標準で装備される。

パフォーマンスは0-100km/hが3.1秒(599GTBフィオラノは3.7秒)、0-200km/hが8.5秒(同11秒)、ピスタ・ディ・フィオラノの周回タイムは1分23秒(同1分26秒5)をマーク。最高速度は340km/h(同330km/h)オーバーとアナウンスされている。

価格はジュネーブ・モーターショーの場で発表される予定だ。

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