プジョー308GTi試乗 マイナーチェンジでも印象「変化なし」 不満といい面が同居
公開 : 2017.07.10 11:40
■どんな感じ?
308GTi、乗った印象も変わらず
と、ここまで読めば、走らせて違いが出ることはないだろうと思うはず。実際、改良前との差はなかった。
今回、公道上では試乗できなかったものの、これまでと何ら変わりないように感じられたというのが正直な感想だ。
それはつまり、308の他グレードはほとんどが400ccのダウンサイズを果たしたなか、GTiはパワーデリバリーがリニアで強力に感じられるエンジンを変わらず積んでいるということでもある。
ホンダがシビック・タイプRに載せた2.0ℓターボほどには回らず、サウンドの高まりもとりたててその気にさせるような類のものではないが、実力のあるエンジンなのは確かだ。
パイロット・スーパースポーツを履くだけに、グリップのレベルは高いが、それがサーキットをハードに走るにはいささかシャシーが柔らかすぎるのを目立たせてしまう。
パワーをかけたままエイペックスへ向かうと、デフがノーズを引っ張るフィールがハッキリとあるが、やや強すぎるかもしれない。
圧倒的にフロントが引っ張るクルマだが、スロットルペダルを戻せばタックインを使える。コーナーへ思い切って飛び込むとテールがじりじりと流れ、パワーを頼りにアクセルを踏みつづけると、リアの「すべり」は抑えられる。
ただ、なんとか修正できなかったものかと思う「玉にキズ」な箇所が2点ある。