プジョー308GTi試乗 マイナーチェンジでも印象「変化なし」 不満といい面が同居

公開 : 2017.07.10 11:40

要改善 ステアリングとギアボックス

「玉にキズ」な2点は、ステアリングとギアボックスだ。プジョーがiコックピットと呼ぶ運転席は、ハイマウントな計器盤と合わせて小径ステアリングホイールを備えるが、それが極めてクイック。

操舵量は少なくて済む反面、時としてアクティブすぎる。前輪からのフィードバックは実に小さい。

そしてギアボックスは、ギア比の選定は適切だが、シフトの感触が曖昧で、まったく満足できるものではない。正直言って、サーキットはこのクルマを試乗するには不向きな場所だ。

しかしフォルクスワーゲン・ゴルフGTIのように、速く、かつ比較的実用的なハッチバックという点では、なかなか悪くない。燃費やCO2排出量は納得のいくレベルで、ハードコアなライバルたちより乗り心地もいい。

内装は「乗り手しだい」 質感◯

インテリアについては、「i-Cockpit」が馴染めるかどうかが問題だ。ドライビングポジション次第では、ステアリングホイールが計器類の視認性を損なうかもしれない。ただし、誰もがそうなるという話ではない。

内装のクオリティに関しては、広い範囲にソフトなタッチのプラスティックが用いられ、ステアリングホイールとドアハンドルに巻かれたナッパレザーが、見た目でも手触りでも高級感を醸し出す。

GTiならではのアイテムとしては、サポート性に優れたスポーツシートや計器類の赤いバックライト、そして数カ所に配されたGTiロゴが挙げられる。

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