ジャガーF-タイプ 限定「400スポーツ」に試乗 まずはV6から
公開 : 2017.07.14 11:10
■どんな感じ?
「リアエンジンのクルマをドライブしているかのような感覚」
400スポーツはとても素晴らしいドライバーズカーである。
ただ、一方で浅いシートや、ダッシュボードからバックレストまで続く室内環境は、ちょっとレーシー過ぎるかもしれない。
400スポーツを構成するカラーはたったの3色。ブラック、ホワイト、それからシルバーだ。これに「スポーツ・デザイン・パック」が組み合わさっているので、フロントスポイラーやサイドシルのブレードのような膨らみ、それからリアディフューザーが備わっているのが特徴。
ブラックレザーはイエローのダブルステッチが入っており、400スポーツのロゴも見て取れる。ダッシュボードやステアリングなども同様の素材で覆われていて、アルミのシフトパドルの質感も仕立ての良さに一役買っている。
路上では、400スポーツはハードな一面を見せる。0-97km加速テストでは、約5秒の記録をマークし、3500rpmで最大トルクの46.9kg-mを絞り出す。
ギアチェンジは迅速で、160km/hまで嵐のような加速をするエンジンはスムーズだが驚くほどによく鳴く。
ジャガーの開発エンジニアであるマイク・クロスは、「ギアレシオの改良と低速トルク重視のモディファイもあって、20psの出力アップを間違いなく感じ取ることができるでしょう」と語る。乗り手が望むのなら、ジャガーはとても獰猛で速くなる。
もちろんF-タイプはフロントエンジンなのだが、しかし乗っているとリアエンジンのクルマをドライブしているかのような感覚に見舞われる。
電子制御のトラクションコントロールや、LSDのお陰で、トルクの鬼になることができ、ワインディングロードでもちゃんとラインをなぞって、速いドライビングに徹することができた。