スバル・レヴォーグがマイナーチェンジ 「熟成」重視 その評価は? 試乗記
公開 : 2017.07.15 11:40
注目すべきは「舵の正確性」
レヴォーグはスバルのラインナップにおける最も売れ線の車種だ。機能性が高いことと、走りが楽しめることが、うまく両立しているから多くのひとが評価している。
走りのよさを追究することで知られるスバルでは、新しいレヴォーグにおいて、さらに走りの質の向上に磨きをかけた
とりわけ注目すべきは「舵の正確性」。スバルの開発者は、「ステアリングホイールを切ったときの車両の動きである操舵フィーリングが大きく改善されています」と胸を張る。
スバルではパアーステアリングのシステムを見直している。サーボを大型化して位置変更したのだ。その目的として「(ステアリングホイールの)きり始めから自然でなめらかな操舵フィーリング」と「自然なフィーリングの(ステアリングホイールの)戻り」があげられている。
■どんな感じ?
実際に体感できる操舵感覚の違い
はたして操縦すると、従来型に比較して操舵感覚の向上ぶりには驚かされた。ステアリングホイールの動きにじつにスムーズにクルマが反応する。
テストコースでの小さなコーナーでの取り回しのよさで改善ぶりは顕著だ。軽く気持ちよく狙ったとおりのラインでクルマがすっと曲がっていくのだ。
ステアリングホイールが中立位置に戻るときの力(セルフアライニングトルク)が増したのも、気持ちよい操縦性に寄与している。
とりわけコーナーが連続するような道では、新しい設定の恩恵を強く感じる。切り込めばロールは抑えながら自然な姿勢で車両は曲がっていく。
出口ふきんでステアリングホイールを握る力をゆるめることですぐに直立位置に戻る。そこからまた切り込んでゆけばよい。すばやい転舵が必要なときでも従来よりはるかにスムーズに対応できる。なにより楽しい。
サスペンションの一部が見なおされているうえ、おそらく溶接など車体の剛性も見なおされているのではないかと思われる。運転の楽しみをレヴォーグに求めるひとは、新しいモデルにぜひ乗ってみるといいだろう。
売れ線の1.6ℓの商品力がアップしたのももうひとつの特筆点だ。