アウディRS5 vs アウディ・クワトロ どちらが欲しい? 時を超えた相違点を探る

公開 : 2017.07.15 16:10

出力は、RS5がクワトロの倍 いっぽうで…

RS5のV6は、ターボチャージャーをひとつ多く備え、排気量は700cc増えている。27年間の技術の粋を結集したエンジンは、かつてのクワトロの2倍近い444psを発生させる。

今回テストした車両はスポーツエグゾーストが装着されており、スイッチひとつでかつてのクワトロ同様うるさくすることも可能。


一般的に新型車は遥かにワイドタイヤとブレーキを装備している。その恩恵もあってか、RS5の限界は高く、ボディロールを感じることは少ない。

つまり同乗者を快適なままに目的地まで運ぶことができる。オールド・クワトロは強く前に引っ張られるような感覚だったが、RS5はもっとすごい。時空に歪みが生じるような感覚とでもいおうか。

問題点があるとすれば、すべての操作が簡単すぎだということ。RS5に飛び乗りグリップの限界にチャレンジしたときにわかるのは、オールド・クワトロがいかにロートルであるかということ。

ギアチェンジは農耕車のようで、ステアリングは鈍い。また負荷がかかるとフロントタイヤは浮くし、ブレーキはそこに無いかのようなバーチャル感(わるい意味で)。

ターンインの際のノーズの回頭性も鈍い。そのため「当時の広告は誇大広告なんじゃないの?」と思ってしまうことだろう。しかし考え方を変えてステアリングもブレーキも、自らのアシストで行えば、見方は断然違ってくる。

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