【前編】歴代最高のVWゴルフGTIを探せ 初代/2代目/5代目/7代目が集結
公開 : 2017.07.16 12:10 更新 : 2017.07.17 12:52
初代ゴルフGTI、ほかが霞むオーラ
目前に置かれた初代は、控えめなクルマでありながら、周囲も霞むほどオーラを放っているように見えた。内外装とも素晴らしくシンプルだ。
最新モデルに比べると、50cm近く短く、16cmスリムだが、それ以上に驚かされるのは500kgも軽いこと。今回の個体は後期型で、1.8ℓSOHCエンジンを積む。
出力は、初期の1.6ℓより2psアップの114psだが、それ以上に中回転域でのトルク増強が利いている。今日の水準に照らせば非力な方だが、40年前にはファミリーカーとしては新次元のパワーだった。しかも、クルマそのものが軽量なのである。
完璧な運転姿勢は望めない。なぜなら、ステアリングコラムにアジャスト機能がないからだ。しかし、それでも十分に快適で、各部は子どもでもすぐ判るほどロジカルにレイアウトされている。ゴルフボールを模したシフトノブを握りしめ、いざ発進だ。