ヒュンダイi30ツアラー試乗記 「打倒VW」だけでは差がつくばかり

公開 : 2017.07.17 19:40  更新 : 2021.03.05 21:38

乗っていて「損した気持ち」にならないか?

たしかに今回テストしたプレミアムSEにも死角センサーや車線逸脱をアラームで教えてくれる機能、それから標準装備でクルーズコントロールとレーンキープ機能が付いている。長距離ドライブも、これだけの機能があれば疲れ知らずだ。

疲れ知らずなのは、ロードノイズの低減もある。高速道路でもドアミラーの周辺から聞こえてくるほんのわずかな風切り音があるくらいで、ライバル車と比較してもこれは高い水準である。

シートはレザーで、どよく調節できるランバーサポート付きだ。後席空間もいい感じ。

6つのスピーカーは良質な音を奏でるが、ナビの案内はフロントシートに座っている人にしか聞こえない気遣い仕様。

唯一残念なポイントは、USBの充電スポットが1カ所、フロント側にしか存在しないという点。これでは子どもが移動中に飽きてしまう(ファミリーのユーザーも多く見込まれる)。

手に触れる場所にはレザーがあしらわれているものの、室内のパネル類の多くは黒やグレーのプラスティックで質感は硬い。これではせっかく良いデザインのインテリアも台無しだ。

プレミアムという名前にはふさわしくない、そう感じた。

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