トヨタ・ヤリスGRMNプロトタイプに試乗 背景はラリー ヴィッツ版日本導入を期待
公開 : 2017.07.20 12:20 更新 : 2021.03.05 18:46
ヤリスGRMN 走らせた印象は?
ちなみに生産は秋ごろまで開始されない。つまりこれは、このクルマが「未完成」であるということを意味していて、確かにプロトタイプのクルマの範疇だが乗った感じはすこぶる楽しい。
そして何より、硬いままのダンパーや、ドライブモードを選択することもないヤリスGRMNは、ほかのホットハッチ同様ゴキゲンなサウンドを奏で、至極シンプルである。
特別開発のシートに身を収める。サポートは充分であり、GT86よりも少し高い位置で固定されていて、ステアリングとの距離はあまりゆとりがない。
ペダル類はヒール&トウを行うには少々不満な配置だが、世界基準を標榜するトヨタらしい万人が扱える配置といったところだろう。
シャシーは言われていた通りの良さで、コーナーでも良い仕上がりなのだが、路面の衝撃を吸収するという点では今一歩である。ヤリスGRMNが履くタイヤやバケットシートの感じから連想されるイメージは、小さなラリーカーのようであった。