新型ホンダ・フィット試乗 マイナーチェンジ前後の違い ハイブリッド徹底解析

公開 : 2017.07.21 11:40  更新 : 2017.07.21 18:38

ハイブリッド制御の進化

MCで、電動のよさを積極利用

さらに余力感も含めたドライバビリティの向上も熟成の要点だ。従来モデルはEV走行以外では電動の介入を意識させない特性だったが、MCモデルでは電動ならではのトルクピックアップのよさを積極的に用いている。


踏み込み直後の加速立ち上がりがやたらと早い。踏み込み始めるのと同時にグイっと加速。内燃機では有り得ない反応である。しかも、踏み込み直後のトルク増を大きく、その後に鈍していくような特性なので、スペックを超えた力強さだ。巡航ギアの維持能力も優れ、クラス上の余力が感じられる。


快適性改善の鍵は「落ち着き」である。サスやフレーム周りの振動や揺動に減衰が感じられるようになった。多少オーバーな表現だが、「ヒョコヒョコ」から「どっしり」という感じだ。細かな揺れの減少や据わりがよくなり、それらがフットワークから受ける車格感を向上させているのだ。騒音関連も静かさよりも苛つくような音質が減り、全体的に肌触りのいい乗り味となった。

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