マイナーチェンジ版グレイス・ハイブリッド試乗 フィットと使い勝手の違いは?
公開 : 2017.07.26 15:40
トルコンATに “近い” スムーズさ
i-DCDは駐車場などの極低速での走りの扱いやすさや変速時の滑らかさを向上。DCTのウイークポイントを電動駆動によりこれまで以上に上手にカバーしている。トルコン/遊星ギア型のATに近いスムーズな走りを実現している。
一般的なDCTに比べると小気味よさが減ったともいえるのだが、走りのプレミアム感からすれば繋がりの滑らかな加減速感は優位なのは間違いない。小排気量車やスポーツ性を売りにする2ペダル車ではDCTやCVTなど色々でも、プレミアムと快適を求めるクラスではトルコン型ATが標準になっていることからも明白だ。
電動ならではの間髪入れない加速反応のよさと初期トルクを持ち上げ気味にした加速性が余力感を高める。加速反応が鈍いと無意識のフィードバックが深い踏み込みを呼び込むが、こういった特性では踏み込み量も減る。少ないアクセルの踏み込みで思ったとおりに加速できればダウンシフト頻度が低下。巡航ギア維持が長くなればトルクの余裕を実感するのも当然である。