トヨタ・カムリ 北米高評価、日本も? フルTNGAで2017年「セダン復権」か
公開 : 2017.07.22 17:10 更新 : 2021.01.28 17:43
カムリの内装、どう変わった?
内装では前方視界を確保するために、ダッシュを下げた。これはインストゥルメントパネル内の「臓物」やエアコン等も新設計だからできた。Aピラーを細くしてクリッピングポイントが見えるようにした、というのはさすがモリゾー社長の会社だ。
気持ちよさのための「フルTNGA」
「意のままの走り」については、低重心化が一番のポイントだった。「われわれがビックリするぐらい低重心化のメリットは大きかったです」と勝又CEは表現した。
前マクファーソンストラット、後ろダブルウィッシュボーンのサスペンションを含むプラットフォームはもちろん新設計で、トヨタとしてはじめて液体封入式のエンジンマウントを4点に採用した。
ボディ、ステアリングの高剛性化についても怠りない。
「フルTNGA」思想の下、エンジン、トランミッションも新設計した。海外では4気筒に加えてV6もあるから、この意味は大きい。
国内は先代に引き続いてハイブリッドのみとなるけれど、そのハイブリッドも2.5ℓ直列4気筒エンジンはゼロから設計し、ダイレクト・レスポンスと熱効率の両立を図った。最高出力178ps/5700rpm、最大トルク22.5kg-m/3600〜5200rpmと控えめながら、それぞれ120ps、20.6kg-mの電気モーターとの連携により、システム最高出力211psを発揮する。最大熱効率41%と、プリウスを1%上回ったのがジマンだ。
安全支援システムとして、「トヨタ・セーティセンスP」なる衝突回避支援パッケージが全車に標準装備されているけれど、自動運転は強調していない。トヨタはやっちゃわないのである。