パナメーラ・スポーツ・ツーリスモに試乗 まずは「4 E-ハイブリッド」
公開 : 2017.07.23 00:10 更新 : 2017.07.23 00:11
ドライブトレインの感触は?
明白なのは、このポルシェがきちんとハイブリッドカーであるということ。かつての、4 E-ハイブリッドのバッテリーと燃焼機関のケンカしているような仕上がりではなくなった。
8速PDKは相変わらずクルマがしゃっくりしているような乗り味。低速だと小突かれるような感じがして、及第点とは言えない。
いっぽうアクセルペダルはかつて感じられた不自然な押し戻しは無くなり、ブレーキも同様に良くなっている。残された仕事は、ふつうのパナメーラの感じを取り戻す作業といったところか。
ステアリングはハイブリッド・システムがもたらす重量により情報のディテールが伝わってくる感じがしないが、PASMエアサスペンションの仕事ぶりのお陰でコントロール性は良好だ。
しかし限界まで攻め込むとなると、重量の分が影響してくるのは言うまでもない。
コーナーに飛び込むと、パワーとは裏腹に正確さと俊敏さを欠いているのを明白に感じるが、それに加え、もっと大きな問題があると思った。