ロードスター再考(1) 初代マツダMX-5 いかにして世界を変えた?
公開 : 2017.07.26 19:10
マツダMX-5に試乗
フィアットX1/9やトライアンフ・スピットファイアがヒントに
MX-5はどこにでもあるので、世間はこの素晴らしい2シーターの存在を当たり前のことのように見なしている、という問題を抱えている。
ただしその分、£2,000(35万円)程度を支払えば、まずまずのコンディションの初代を購入することができる。完璧なコンディションのモデルでさえ£5,000(85万円)くらいで手に入れられるはずだ。
1983年にマツダは研究/開発センターをアメリカに設立、わずか1年後には、英国のIADで組み立てた最初のプロトタイプがトヨタのライバルよりさらに上の評価を獲得した。
チーフ・エンジニアの平井俊彦氏は当時名を馳せたスポーツカーからヒントを得るためにロータス・エランやセヴンからフィアットX1/9やトライアンフ・スピットファイアに至るまでの全てのスポーツカーに乗った。
また通勤中には氏が録音したお気に入りのエグゾーストノートを車内で流し、理想とする音質を絞り込んだのだという。