有力な小型車9台を比較 日本からも日産/スズキが勝負(前編)
公開 : 2017.07.29 11:40 更新 : 2021.03.19 11:28
7位:スズキ・スイフト1.0ブースタージェットSHVS SZ5
4WDのAT仕様を除けば、これはスイフトの最も高価な仕様だ。
それでも、今回集めたモデルの多くより£2,000(29万円)ほど安価なのだが。そして、マイルドハイブリッドとしたことで、実走行燃費やCO2排出量はよりアピールを強めている。
残念なのは、先代にあったシンプルなスタイリングと活発で楽しい走りが失われていることだ。
インテリアの使い捨て感は避けがたい。コーナリング時にセンターコンソールに膝を当てて身体を支えると、プラスティックのしなりが感じられる。
ある日、しなりが大きくなって気が付くとひびが入っていた、なんてことになりそうで不安だ。
タッチスクリーン式インフォテインメントシステムのクオリティもあまり高く見えない。もっとも、この価格で標準装備されているのは立派なものだ。
ハンドリングはソフトで、ダイレクトではなく平凡。先代より乗り心地は落ち着いているが、シフトは扱いづらく、望ましくないほど軽い。
ステアリングの感触はゴムっぽい。「ブースタージェット」ターボエンジンは、せめてもの救いだったが、運動性能の後退とルックスの変貌ぶりは実に残念だ。
結論
バーゲン価格のスズキは、価格的なメリットがないわけではないが、元気で好ましかった先代に比べると、期待はずれの後継モデルといわざるを得ない。