アルファ・ロメオ・ステルヴィオ2.0Tスーパー Q4に英国試乗 F-PACE超え?
公開 : 2017.07.29 18:10
スタビリティコントロール、難あり
ステアリングホイールの手応えは、軽いという範囲を超えてほとんど無感覚。アルファは当然のように、このクルマのアンダーステアがいかに小さいかを強調するが、それはこの峠道の有名なヘアピンで存分に見せつけられた。
しかし低速コーナーでは、アンダー傾向がみられる。これは主に、カットできないスタビリティコントロールに起因するもの。前輪グリップが限界に近いと判断すると、急激にエンジン出力を絞るのだ。
リア寄りにトルクを配分するQ4システムや、後輪左右のトルク・ベクタリング機構を備えるにも関わらず、順応性やスロットルでのアジャスト性は乏しい。
DNAシステムでもっともハードなドライビング・モードの「ダイナミック」を選んでも、エンジン出力がグリップを凌ぐことはない。
バランスに優れたシャシーが根本的に優秀なので、クルマがそれ以上遊ぶのを許してくれないことは残念でならない。
チーフエンジニアのロベルト・フェデーリは、今後登場する500psのクアドリフォリオ仕様では、完全にカットできるスタビリティコントロールを採用すると確約するが、それより下位のモデルへの導入も検討しているという。