ルノー・ゾエe-sport、「EVホットハッチ」の未来を示唆 試乗記
公開 : 2017.07.30 20:10
大きな課題
その問題とは、ドライビング・レンジのことである。
エンジニア達が認識しているのは、このクルマを全開にすると、1ラップあたり、10%のバッテリーを消費することである(アウト・ラップとクールダウン・ラップを含む)。
これは、わずか8回のコースインを意味する。ホットハッチはもっと長く、ドライバーと格闘するためにコース上にいるべきであるが、この問題を解決することは簡単ではない。
コンパクトなハッチバックということと重量配分を考えると、大きなバッテリーを搭載すればいいというわけではないのもモンダイである。
ゾエe-sportは、電気ホットハッチの全開のパフォーマンスとドライビングレンジが今のところ両立していないことを示している。
バッテリー技術の進歩に期待するしかないが、今回の経験では、将来電気ホットハッチが実現可能となった時、それを運転することが心底楽しいものになることを示唆していることが明らかになった。