バイヤーズガイド(1) シトロエン2CV チェック項目や「買い」の1台は?

公開 : 2017.08.11 15:10  更新 : 2021.03.05 21:43

あらためて2CVをドライブ

コンディションの良い2CVは、(定期的に使用している場合)すぐにエンジンがかかり、走りは滑らかで、音もびっくりするなほど静かだ。

このクルマにはパワーという言葉は似合わないが、2速と3速を行き来すれば、100km/h程度で巡航することも可能である。できないときには、どこかに異常がある、と思うのがいいだろう。

整備記録簿を見て、駆動系と構造に十分なメンテが施されてきたことを確認しよう。2CVには、気温が10°C以下になったら取りつけ、15°C以上になったら外す、(スポットの開口部に取り付けられているような)グリルマフが用意されている。

これが付属しているかどうかも事前にチェックしておいた方が良いだろう。続いてエンジンに関する話。ヴィザの652ccのエンジンは耐久性に劣るため、これに交換するのはおすすめしない。

もっとパワーが欲しければ、スパローが開発した、BMWのオートバイ用のRシリーズ水平対向気筒エンジン(71〜127ps)を2CVに搭載するためのキットが£700(9万円)で販売されている。

ただしエンジンを手に入れるのにもっと費用がかかり、強力なギアボックスも必要になることはお忘れなく。ブラシの摩耗を除けば、ダイナモは劣化する部分があまりない。

また他の電気系統もシンプルだが、最近のコイルは昔の物ほど質が良くないのでこちらも注意が必要だ。タイヤに関しては£40(5000円)のトヨータイヤかナンカンの135×15は魅力的な選択肢だ。

ただし、ミシュランXの125サイズの方が長持ちし、見た目も良いのは確か。サスペンションのノイズは、シリンダーに植物油を差し、ナイフエッジにグリースを塗ることで解消できるので、そこまで恐れる必要はない。

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