CX-3 2.0ℓガソリン車に試乗 ディーゼルと比較、価格/走りを評価

公開 : 2017.08.03 06:10

マツダCX-3、新導入の「ガソリン車」を試乗。平成30年排出ガス基準75%低減「★★★★★」シールがつく現在唯一のクルマ。ディーゼルとの違いを検証しましょう。

■どんなクルマ?

発売から2年半 ガソリン車導入の目的は?

OE供給モデルを除き、国内で展開されるマツダ車では最小クラスとなるのがデミオであり、これをベースに開発されたクロスオーバーSUVがCX-3だ。同モデルは1.5ℓのスカイアクティブDの幕開けにもなり、ディーゼル車のみの構成も特徴のひとつだった。

そこに新たなバリエーションとして追加されたのが2ℓのガソリン車である。目的のひとつは価格抑制だが、従来モデルが売り物にしていたディーゼルの強味が発揮される用途以外への適性を、ガソリン車によって向上してニーズの多様化への対応力を高めるのが主目的である。


CX-3の全長はホンダのヴェゼルとほぼ等しく、タウンユースにも使いやすいサイズでまとめられている。扱いやすいサイズとターボディーゼルならではの高速域の余力や省燃費性によりタウン&ツーリングを高水準で両立しているのがCX-3の特徴である。追加されたガソリン車も特徴を要約すればタウン&ツーリング向けクロスオーバーSUVになるが、ディーゼル車とはバランスが異なる。相対的にはディーゼル車では「ツーリング」が、ガソリン車は「タウン」がより大きなアドバンテージとなっている。

マイナーチェンジ 標準装備となった安全機能は?

また、このMCでは安全&運転支援機能もテコ入れされ、都市型AEBS(緊急自動制動)が歩行者対応となり、車線逸脱警報などが全モデルに標準装着された。なお、高速型AEBSやACC(追従型クルコン)は従来どおりプロアクティブ以上の設定となっている。欲を言えば車線維持支援操舵補助機能も望まれるが、現在の普及水準からすれば車格を大きく超えた安全&運転支援機能の採用がCX-3の魅力でもある。

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