CX-3 2.0ℓガソリン車に試乗 ディーゼルと比較、価格/走りを評価

公開 : 2017.08.03 06:10

高速直進の据わり、クラスをリード

もっとも、こういった考え方はCX-3が初というわけではなく、無意識下の滑らかな運転は現行マツダ車に共通するテーマ。また、シャシー関係で言えばGベクタリング・コントロールが同思想を象徴している。


フットワーク全般は従来と変わっていない。SUVでは少ない最低地上高もあって沈み込みを抑えたストローク制御。細かな凹凸では上下動を強く意識するが、段差乗り越えでは衝撃の角を丸めて突き上げ感を鈍している。揺れ返しの少ないロールや回頭反応で神経質な修正なしで思い通りのコーナリングラインに乗せやすい。高速直進の据わりのよさは標準2BOX系も合わせて同車格では群を抜いている。


ディーゼル車(写真赤、XDプロアクティブ:新色ソウルレッドクリスタルメタリック)と比較すれば加速時のダウンシフト頻度は高まるものの、滑らかに回る高回転のエンジンフィールもあって、動力性能面から見た高速長距離適性でもクラス最高水準。試乗車の個体差かパワートレイン周りの微振動がちょっと気になったが、性能面でタウン&ツーリングを最も高い水準で両立したコンパクトSUVという点でガソリン車もCX-3らしさ満杯なのである。

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