パフォーマンスクーペ決定戦:日産GT-R vs アウディRS5(前編)
公開 : 2017.08.05 11:40 更新 : 2017.08.06 10:03
日産GT-RとアウディRS5。一見、おなじ土俵にないクルマですが、戦わせました。GT-Rはフレッシュでいつづけられるか? RS5は、みずからのイメージを変えられるか? 前編です。
もくじ
前編
ー2台の合言葉は「驚異」
ーRS5、いまやGT-R超え?
ーGT-Rの内装「時代遅れ」問題
ーGT-RとRS5 意外な共通点
後編
ーGT-Rで山を攻めてみる(8月6日公開予定)
ー高性能車と傑作の違い(8月6日公開予定)
ー追うRS5 逃げるGT-R(8月6日公開予定)
ー浮き彫りになった、ふたつのこと(8月6日公開予定)
2台の合言葉は「驚異」
アウディRS5と日産GT-R。この2台での比較テストは、王道とはいえないマッチメイクかもしれないが、その組み合わせにはいくつかの理由がある。
まず、どちらも4WDの高性能クーペだ。
つぎに、いずれもV6ツインターボにパドルシフトのトランスミッションを組み合わせる。
そして、ベース価格こそ£61,015(888万円)のRS5は£83,875(1221万円)のGT-Rよりかなり低いが、試乗車の仕様ではその£20,000以上の差がほぼ埋まっている。
それ以上に比較の動機となったのは、この2台の存在意義が接近していることだ。
アウディはこれを歴代最もダイナミックなRS5だと主張し、日産は最終段階に差し掛かったGT-Rが最も扱いやすく装備も充実しているという。
さらに、どちらのクルマもひとつの言葉で言い表せる。
「驚異」だ。
正直言って、われわれがこの2台をテストする理由は、アウディの新型車がどれほどの出来栄えなのかを確かめること。
1台を手に入れ、あらゆる道を、あらゆる天候の下で長く乗りつづけることはできるが、それではパフォーマンスカーとしての実力がどの程度なのか真に知ることはできない。
それを明らかにするには、実力を十分に発揮できるコースで、適切なライバルと対決させる必要がある。