新SX4 S-クロス マイナーチェンジ車 走りの違い/価格差を解説
公開 : 2017.08.05 06:10
試乗 そのタイヤの大径化がキモ
さて、今回は東名自動車道・裾野インター周辺の一般道での短時間試乗にとどまったので、断定的なことはいいづらい。
ただ、2年前に乗ったマイチェン前モデルの記憶をたぐりよせるまでもなく、乗り心地の向上は顕著。マイチェン前は高速ではしっとり落ち着くいっぽうで、市街地ではいかにも「欧州チューンでございます」的な硬さがあったが、新しいS-クロスではそれが霧散している。これはサスペンションうんぬん以前に、タイヤのエアボリュームが大幅に増えたことが最大の理由と思われる。
クルマの動きもこれまで以上にゆったり抑制が効いている。それでいて、もともと定評のあったステアリングの正確性は従来比で大きなちがいはなく、接地感もより好印象だった。
1.6ℓ+6ATの組み合わせは基本的にエスクードと同じだが、最終減速比はS-クロスのほうが少し低い。
車重は4WD同士だとエスクードとほぼ同等だが、今回の2WDはそれより60kgほど軽い。絶対的な加速性能などはCVTが有利だろうが、新しい6ATのほうが、体感的にはやはり小気味よく、微妙な速度調整もやりやすかったことは事実である。