ジャガーF-タイプ、2.0ℓ4気筒に試乗 サウンドや燃費、走りの印象は?
公開 : 2017.08.06 18:10 更新 : 2017.08.06 19:06
■どんな感じ?
2.0ℓ4気筒 肝心なサウンドは?
V6やV8に慣れ親しんだわれわれにしてみれば、4気筒のエグゾーストノートは控えめ。ちなみにこのエンジンはレンジローバーにも搭載されている。
もしスポーツカーやGTカーのようなリッチでパワフルなサウンドをご所望とあらば、これは少し期待外れだろうと思う。迫力あるサウンドは、やはりV6かV8なのだ。
4気筒エンジンから発せられるサウンドは、ターボチャージャーのある前方から聞こえてくる。アクティブエグゾーストを解き放ってやると気迫あふれるサウンドが目を覚ます。ラウンドスピーカーによってサウンドが増強されているらしい。
体感として速い? 遅い?
最大トルクは1500rpmで発生し、動力の伝達は全くもって正確。しかし飛ばすには最適なクルマとは言えない。エンジンレスポンスを覆い隠してしまうかのような8速オートマは、このミッションでなければ……と妄想してしまうが、ATでもお似合い。
ジャガーは0-97km加速を5.4秒でやってのけるといっているが、これに関しては疑う余地はないだろう。
同じくらいのタイムならば、ホンダ・シビック・タイプRがいる。しかもシビックのほうが£20,000(290万円)も安い。これではジャガーの立つ瀬はあるだろうか。
しかし、クーペには、デザインやパッケージングなどの知性が詰まっている。平凡なサルーンよりも良い。物質としての満足感は少なからずあるだろう。