ランドローバー・ディスカバリーで行く JLRスロバキア新工場への旅(前編)
公開 : 2017.08.05 21:10 更新 : 2017.08.06 09:29
高速道路で試すディスカバリー
高速でコーナーを曲がると、オンロード寄りに躾けられたアウディQ7やBMW X5と比べて、安定性に劣るものの、2.0ディスカバリーは驚くほどに俊足である。
支払いにそれ程の差がないなら、わたしなら迷わずV6を選ぶが、そうでなくてもこの加速には納得するであろう。
グロースグロックナー・アルプス山岳道路の入り口に付いた頃には時計は、夜の8時30分を指していた。「テストをしにきたのか?」ブースの係員が尋ねる。ここに来るクルマのことはお見通しといった感じだが、それを見抜く事が彼の楽しみのようだ。
特定の英国のナンバープレートを付けた新型ディスカバリーが何者であるかを、彼はよく知っていた。グロースグロックナーは、新型や偽装をしたテストカーがところ狭しとテストをしていたからである。
われわれがそこに着いた時には、多くのテストカーは、その日の仕事を終えたようだった。つまり、道は空いている。しかし、雷雨が横切り、日が落ち、すっかり空は暗くなってしまった。
われわれは夜が明けると同時に出発した。