ランドローバー・ディスカバリーで行く JLRスロバキア新工場への旅(後編)
公開 : 2017.08.06 19:40
いよいよJLRスロバキア工場へ
とにかく食べ物を放り込んで、太陽が再び上がる頃に、ついに到着したのだ。初めてみたJLRの熱く埃っぽいニトラ工場に建設中の、カーキに塗られた仮のヘッドクォーターは、軍事施設の様でもあった。
工場を巡るツアーに参加し、第1フェーズで、年間15万台を生産する30平方メートルに及ぶ巨大な施設を垣間見た。
第2フェーズで、生産能力を倍増するという。この工場は、JLRのソリハル工場と連携をすることになり、ジャガーかランドローバーに関わらず、アルミ製の車体のSUVを生産するが、工場長のアレキサンザー・ウォーバーグによれば、セダンを造る予定はないという。
ある工場で特定のモデルを生産するということは、月でも週でもなく、年の単位の準備が必要であるという。JLRは、全容を明らかにしようとはしないが、ディスカバリーがこの場所で造られることは間違いない。
つまり、控えめに見積もっても平均販売価格£50,000(728万円)のクルマを生産するということは、JLRは、この地に年商£75億(1万922億円)のビジネスを構築したことになる。