シビック・タイプR 2017年型に試乗 新型の価格とスペック、評価は?
公開 : 2017.08.11 16:40 更新 : 2017.08.11 16:41
アクセルを強く踏みこんでみる
アクセルペダルを踏みこむと、3500rpmから回転に勢いがつき、5000rpmから7000rpmにかけてその勢いは加速していく。
ヒュンヒュンという感じでもなく、バーチャルな感じがしない、弾け飛ぶような一級品のエンジン音だ。間違いなくとてつもなく速く、これが重要なこのクルマの特徴といえる。
乗り心地とハンドリングは全モデルからだいぶ改善されているが、シビックがホットハッチの王者とまでには至っていない。
20インチホイールと扁平タイヤのせいで高速道路でのノイズが目立つが、旧モデルよりはるかにしなやかだ。高速道路から街中に移っても、アダプティブダンパーの設定を「コンフォート」しておけば、段差の処理も上々。
しかし、全体的には「スポーツ」モードが硬さと正確さ、ダンピングのバランスが取れている。スピードを上げていくと、よりその印象は良くなる。
コーナーを抜けると、コンチネンタルのハイグリップタイヤと優れたハンドリング、車体が大きい割に素晴らしいボディコントロール、LSDが組み合わさることで、穏やかな挙動を生み、急激なテールの角度変化には至らない。
攻めていけるクルマだ。