フィアット500、60歳に 「ノース・コースト500」を巡る旅(前編)

公開 : 2017.08.12 20:40  更新 : 2017.08.12 20:58

アップルクロス峠 心打たれる

大きなモーターホームにレンタカー、古いバイクたち、苦渋の表情のサイクリストなどをすり抜けながら、アップルクロス峠を攻める。

さすがにエンジンも辛そうだ。

頂上に着くと、海を見下ろす壮大な景色が待っていた。まるで自分が小人にでもなったかのような、息を呑むランドスケイプ。静かな入り江に面したアップルクロス峠の宿で、シーフードを味わった。

そしてマジックアワー。日没前の、道路から観光客がいなくなる素晴らしい時間だ。

アップルクロス峠はわれわれだけのものになった。フィアット500の限界を探るのに絶好の場所となる。ただし、道路の側にいる雄鹿やハイランド牛の群によって、テストは時々中断されるのだけど。

ガラスのような小さな湖の間や険しい山々の間を進んでいく。

実は、より力強いだけでなく、そのエンジン音も合わせて105psのツインエアの方が好みだ。しかし、日没までグレントリドンの道を思う存分楽しんだ。

(後編へつづく)

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