ロードスター再考(最終回) 隠れた名車、BMW Z1に改めて試乗
公開 : 2017.08.18 20:10
知っているようで、知らないことが多いかもしれないBMW Z1の試乗記です。これで「ロードスター再考」シリーズもおしまい。お楽しみください。
もくじ
ーBMW Z1 いったい何者なのだろう
ーZ1のボディ、どうなっている?
ーとにかく高い洗練性
ーインテリアはスリルよりも優雅さ
ー快活かつ快適 サポートも拡大中
BMW Z1 いったい何者なのだろう
このクルマに対し、単にBMWの賢い2シーター、と形容するだけでは言葉不足なのは間違いない。なぜなら疑いようもなくクールなドロップ-ドアこそが最大の特徴だからだ。
このクルマは伝説的な初代2シーター・ロードスターであるBMW 507以来、特別で革新的なプロジェクトを請け負ってきたテヒニーク社によって開発された。
プロジェクトがスタートしたのは1985年のこと。その翌年にはプロトタイプが完成した。
Z1のレイアウトの多くはBMWであることが認識できる。当初はミドエンジンが予定されていたのだが、最終的には325iに使用されていた172psの2.5ℓM20直列6気筒がボディ前方にマウントされ、後輪駆動という形をとった。
かなり馴染みのある組み合わせである。
しかしそれ以外はとてもラディカルだ。