ロードスター再考(最終回) 隠れた名車、BMW Z1に改めて試乗
公開 : 2017.08.18 20:10
Z1のボディ、どうなっている?
手始めにエアロダイナミクスから見ていくことにしよう。前後にベンチュリセクションが与えられ、リフトを防ぐために、流入したエアはバンパーとトランク部分の間から抜ける。
日常的な走行スピードにおける効果の程は議論の余地があるが、これこそがテヒニーク社の成し遂げたかった部分なのだ。
リアのサスペンションは開発の間ずっとトップシークレットとされた。Zアクスルと呼ばれるそれは、BMWの言うところの「セントラルアーム式の球形のダブルウィッシュボーン」
英国ではこのジオメトリーは、負荷の大きなコーナリング中においてもコントロールしやすく、ダイブを抑制する性質があるものとして説明された。
説明の締めくくりには、1987年のフランクフルト・モーターショーでのデビュー、ならびに1988年の販売が約束されていた。