ポルシェ 自動車メーカー初「ブレイデッドカーボンホイール」
公開 : 2017.08.18 20:20
複雑な製造工程 自動車メーカー初
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のホイールは、基本的に2つのコンポーネントで構成される。
・ホイールセンターはカーボンファイバーファブリック製で、製造にあたっては200以上のコンポーネントを切り出し、組み立てる作業が行われる。
・ブレイデッドカーボンファイバー製のリムベースは、現在世界一の大きさを誇る、9m径のカーボンファイバーを網組む(ブレイディング)専用マシンによって製造。その後、ホイールセンターがリムベースに編み込まれ、組み立てられたホイールは樹脂を含浸して高圧高温で硬化準備処理を施す。そうして完成したホイールは、高温で硬化された後、長時間かけて冷却処理される。
ポルシェは、世界の自動車業界に先駆けて、複雑なこのテクノロジーを初採用した。ブレイディングテクノロジーは、カーボンファイバーファブリックをプレ含浸させる従来の製造方法を上回るメリットをもたらすという。というのも、この製造技術によってカーボンの材料構造はさらに密度が高くコンパクトになり、剛性がアップするのだ。