ロードテスト(4) アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ ★★★★★★★★★☆
公開 : 2017.08.20 11:50 更新 : 2017.08.20 11:55
購入と維持 ★★★★★★★★☆☆
アルファはメーカー再建とともに、ジュリア・クアドリフォリオで力強い価値を提供することも目指している。
1960年代のオリジナル・ジュリアへの言及は、今日のパフォーマンスセダンの購買層にはあまり重要ではないだろう。
これまでにアルファが、いわばM3のライバルとして投入したモデルと言えば、156GTAがある。しかしそれは、決してライバルに肉薄できるクルマではなかった。
そこでアルファUKは、賢明にもC63 SやM3コンペティションを下回る価格設定で、まずはわかりやすくアピールすることにしたようだ。
これは、予測される値落ちへの不安も払拭することになる。
標準装備は、アクティブ・リアデフやアダプティブダンパー、8段ATなどハイレベルで、ライバルより価格が上でもいいくらいだ。
燃料タンク容量は58ℓで、ライバルの多くよりわずかに小さい。とはいえ、今回のテストでマークした、12.6km/ℓというツーリング時の燃費は、容量の少なさをカバーする。